アロエは何世紀もの昔から、創傷の治癒や火傷の治療、皮膚の保護、心臓の健康促進、血糖の調節など様々な効用があると言われてきました。今日では、この「砂漠のユリ」、アロエベラに実際どれほど強力な作用があるか、科学的に証明されています。

古代ギリシャ時代より薬草として使われたアロエベラ

アロエの薬草としての利用には、長い歴史があります。古代ギリシャ人とローマ人達は、アロエベラを傷の治療に利用していました。中世の時代になると、アロエは下剤としても使われるようになりました。未処理のアロエは、その後何世紀にもわたり下剤として使用されています。

アロエには500以上の種類がありますが、アロエベラが最も人気があるのは、こういった治療的特性があるためです。

アロエはアフリカの北部原産ですが、栽培が容易なことから、今では世界中のどこでも見かけられます。アロエは肉厚でギザギザとした緑色の葉を持つ多肉植物です。

アロエの葉に切り込みを入れると、中から透明で粘液質のゲルが出てきます。このゲルが、アロエを治療に使用する際に最もよく使用される部分です。

アロエベラの効果効能

アロエは主に観葉植物として栽培されていますが、時折切り傷や火傷の手当てにも利用されてきました。昔、祖父母の家にアロエがあり、小さな傷ややけどを負った際に利用していたという記憶がある人は少なくないことでしょう。

現代科学は、先人たちの知恵が正しかったことを改めて証明しています。 軽い創傷の治癒に要する平均時間は、アロエゲルを使用した場合のほうが、使用しない場合よりも速いことが研究で明らかになっています。同様の結果は1度熱傷でも示されています。

アロエは、調理による小さな火傷だけではなく、日焼けの治療にも広く使用されています。

臨床試験では、97.5%のアロエベラを含有するゲルのほうが、ヒドロコルチゾンゲルよりも治癒効果が高いことが示されました。よって研究チームは、アロエは日焼けのような炎症性皮膚症状の局所治療に有用だと考えられる、と結論付けました。

また異なる2つの臨床試験が腎臓結石の自然療法としてアロエが有用であると示唆しています。現時点では更なる研究が必要な段階ですが、これまでの研究によればアロエを経口的に摂取した群において、カルシウムおよびシュウ酸の尿内排出が増加したという結果が示されています

アロエが有効な自然療法であることを裏付ける証拠は増え続けています。アロエベラ・ゲルは臨床試験によって、火傷、便秘、性器ヘルペス、脂漏性皮膚炎の治療に効果的であることが明らかになっています。

アロエは化粧品にも使われています

アロエは、化粧品、保湿剤、石鹸、日焼け止め、シェービングクリームなどのごく一般的な成分の一つです。その保湿効果と刺激性の低さから、ティッシュペーパーにさえアロエが使われています。

アロエの化学分析では、グルコマンナンを主とした炭水化物ポリマーが他の有機および無機成分とともに含有されていることが知られています。これらの含有成分のうち、どれが外用する際のアロエの生理的性質を担っているのか、まではまだはっきりと分かっていません。

とはいえ、植物から直接採取された生のアロエ、あるいは成分としてアロエを含む保湿製品が、皮膚の状態を整えてくれることは明らかです。

アロエベラ・ゲル中に含まれる、エースマンナンとも呼ばれる最大分子量の炭水化物ポリマーは、創傷内の成長因子を安定化させることができるため、これらの大きな分子の安定化効果がない状態よりもはるかに長く治癒効果を持続させる働きがあることが立証されています。

多くの熱帯気候下では、アロエは野生で育ちます。丈夫で栽培が容易な植物ですから、実用を兼ねた観葉植物として窓際に一鉢置いてみてはいかがでしょうか。