数ヶ月に及ぶ長く暗い冬、誰もが温かく快適に過ごしたいと願うものです。毎日のお料理に何種類かのスパイスを取り入れることで、おいしくて免疫系のサポートにもなる食事ができます。

ショウガ、ウコン、カイエンペッパー、オレガノといった植物は、何世紀も前から治療に使われてきました。現代になって、そういった薬効のあるものがどのように健康に寄与するかが明らかになりつつあります。

特に、呼吸器感染症など時期的に多い病気にならないよう、冬を元気に乗り切るために役立ちそうなものをまとめてみましたので参考にして下さい。

ショウガ

ジンジャーブレッドとオートミールのクッキー、リンゴとカボチャとショウガのスープ、オレンジとショウガで風味をつけたマルドワインなど、寒い冬の日にぴったりの食べ物には、しばしばショウガが使われています。

陽射しが弱まり日照時間が少なくなったら、ショウガで体を温めましょう。冬のメニューがおいしくなるだけでなく、免疫系を強化するという重要な役割も果たしてくれます。

ショウガは主に消化器系と胃腸の症状改善に使われてきた歴史がありますが、体内の炎症に対抗する作用も認められています。体を内側から温めるので、冬の寒い時期に流行しやすい風邪やインフルエンザに伴う痛みを和らげてくれます。

ショウガの作用については様々な研究が行われており、重要な免疫反応を呼び起こすことにより体内のフリーラジカルに対抗してくれることが指摘されています。さらに、ショウガの成分で活性化されたT細胞の活躍で、病気のもとになる微生物が撃退されることも示されました。

ウコン

鮮やかで深みのある黄色のスパイス、ウコンはターメリックとも呼ばれます。特にインド料理で好んで使われてきましたが、健康志向の人々の間で近年人気が急上昇しています。

ある調査報告では、ウコンには抗酸化作用、抗炎症作用、抗菌・抗真菌作用など多くの健康効果があることがまとめられています。

ショウガと同様、ウコンもまた根というよりは根茎、地下茎を用います。一般的な食料品店で乾燥スパイスの状態で販売されていますが、生の根茎を提供している店もあります。

乾燥粉末でも生でも、スムージーに混ぜたり、炒め物やカレーに入れたり、冬野菜のローストに振りかけたり、パンに練りこんだりと様々な使い方ができます。ウコンは食品中の脂肪分と相性が良く、脂肪と一緒に摂取したほうが体内への吸収も良くなります。

スムージーに脂肪を減らしていないヨーグルトを入れたり、炒め物にゴマ油を使ったり、冬野菜のローストにオリーブオイルを回しかけたりすると相乗効果が期待できます。

カイエンペッパー

カイエンペッパーは辛みの強い唐辛子です。

南米の小国、フランス領ギアナの首都にちなんで名づけられました。辛みだけでなく味に深みをもたらすこのスパイスは、あらゆる料理に使われています。

しかも、免疫系を強化する成分を含んでいます。栄養面でも健康上の利点がたくさんあり、ビタミンA、B-6、E、Cを含有しています。また、リボフラビン、カリウム、マンガンのよい摂取源ともなります。

カイエンペッパーには他に、代謝を活発にし、体重調整を助ける働きもあります。

冬の休暇中は食べる量が増え、運動量が減る傾向にあるので、太ることを心配している方はたくさんいるでしょう。そんな冬に嬉しいカプシエイトがカイエンペッパーに含まれています。

カプシエイトは辛み成分とは異なる栄養素で、あらゆる健康問題に関連する炎症を抑える働きがあります。

オレガノ

イタリア料理に欠かせないオレガノは、メキシコでもよく使われています。

この香り高いハーブが優れた抗酸化作用を有することはあまり知られていませんが、実はORAC値の非常に高い植物です。

ORACとは酸素ラジカル吸収能の略称で、米国農務省が食品の抗酸化能力を測定するための指標として開発したものです。ORAC値が高いほど、抗酸化物質を豊富に含んでいます。

つまり、フリーラジカルの攻撃による酸化のダメージに強力に対抗するということになります。肉を焼くと自然発生的に酸化が起こりますが、オレガノを使うことで、酸化に関連する悪影響を低減することができると考えられています。